ソードアート・オンライン 2―アインクラッド (電撃文庫 か 16-4)
2009年8月14日 読書
読了。
※1巻の感想はこちら。
http://58051.diarynote.jp/200904220154527120/
・黒の剣士
話自体は良く言えば手堅い、悪く言えばありがちな話。ぶっちゃけ意外性はゼロだった。それがここまで読ませるのだから凄い。(多分SAO自体がそういう作品なのだろう)
しかしビーストテイマーと使い魔という設定が追加されることで世界観の深みが増している。
ディティール・フォーカシング・システムなどもそうだけど、細かい、不可欠では無い部分の設定がとにかくリアルで説得力を持たせていると思う。
終わりも典型的なハッピーエンド。一番最初の短編がこういう作品なのは安心感がある。
あとシリカ可愛い。
・心の温度
2巻の中では一番軽い作品。剣を作るための金属を取りに行って帰ってくる、それだけの話。
ただリズベットの感情の機微がとてもわかりやすく表現されていて、読んでいてドキドキする。本当に良くできた王道作品。
これを読むとキリトが二刀流を使っているシーンでこの冒険を思い出すようになった。1巻を読み返すのが楽しみ。
・朝露の少女
長さ的にも、今後の展開を想像しても、恐らく2巻のメインとなる話。
軍の設定、はじまりの街での生活、キリトとアスナの結婚生活と様々な部分が補完される重要な話だった。
ユイにしても、最初はただの幽霊話から入ったのが、SAOのシステムにまで踏み込んでいくとは。
しかもこのシステムがまた微妙な部分なのが良い。こういう設定を思いつくのはやっぱり作者の思い入れの深さをあらわしていると思う。
・赤鼻のトナカイ
キリトのトラウマになっている事件。短いながらこれも重要な話。
ビーターである自分、それを隠している自分に葛藤しつつも、気の合う仲間との楽しい共同生活。
全てを隠していたがために4人もの友を失い、生き残ったケイタの自殺という形での罵声。
特に親密な関係にあったサチにすら、最後には自分への罵りを発そうとしたのではないかという疑心暗鬼。
求めるアイテムを手にしたと思い舞い上がった次の瞬間の落胆。
それまでの流れが全てラストシーンに美しく見事に集約されていると思う。
短編集のラストとして満点の出来。
2巻を読んで思ったのは、この作品の面白さは設定の底知れない深さにあるということ。
1巻の段階では表に出てきていなかった設定が大量にあって、恐らく2巻に出ているのも氷山の一角なのだと思う。
作品に直接現れない部分の設定が、いかに作品を深くするかというのが良くわかった。
しかし本当にこれが元Web小説のレベルなのか。正直あんまりラノベ読む方ではないけど、商業ラノベとしても最高クラスの出来だと思う。本当に凄い。
まあ要するに読めとw
1巻の時点で十分衝撃的だったけど、2巻でその世界観の完成度の高さに驚いたので、ちょっと積読にしてる同作者の「アクセル・ワールド」も急いで読むつもり。
※1巻の感想はこちら。
http://58051.diarynote.jp/200904220154527120/
・黒の剣士
話自体は良く言えば手堅い、悪く言えばありがちな話。ぶっちゃけ意外性はゼロだった。それがここまで読ませるのだから凄い。(多分SAO自体がそういう作品なのだろう)
しかしビーストテイマーと使い魔という設定が追加されることで世界観の深みが増している。
ディティール・フォーカシング・システムなどもそうだけど、細かい、不可欠では無い部分の設定がとにかくリアルで説得力を持たせていると思う。
終わりも典型的なハッピーエンド。一番最初の短編がこういう作品なのは安心感がある。
あとシリカ可愛い。
・心の温度
2巻の中では一番軽い作品。剣を作るための金属を取りに行って帰ってくる、それだけの話。
ただリズベットの感情の機微がとてもわかりやすく表現されていて、読んでいてドキドキする。本当に良くできた王道作品。
これを読むとキリトが二刀流を使っているシーンでこの冒険を思い出すようになった。1巻を読み返すのが楽しみ。
・朝露の少女
長さ的にも、今後の展開を想像しても、恐らく2巻のメインとなる話。
軍の設定、はじまりの街での生活、キリトとアスナの結婚生活と様々な部分が補完される重要な話だった。
ユイにしても、最初はただの幽霊話から入ったのが、SAOのシステムにまで踏み込んでいくとは。
しかもこのシステムがまた微妙な部分なのが良い。こういう設定を思いつくのはやっぱり作者の思い入れの深さをあらわしていると思う。
・赤鼻のトナカイ
キリトのトラウマになっている事件。短いながらこれも重要な話。
ビーターである自分、それを隠している自分に葛藤しつつも、気の合う仲間との楽しい共同生活。
全てを隠していたがために4人もの友を失い、生き残ったケイタの自殺という形での罵声。
特に親密な関係にあったサチにすら、最後には自分への罵りを発そうとしたのではないかという疑心暗鬼。
求めるアイテムを手にしたと思い舞い上がった次の瞬間の落胆。
それまでの流れが全てラストシーンに美しく見事に集約されていると思う。
短編集のラストとして満点の出来。
2巻を読んで思ったのは、この作品の面白さは設定の底知れない深さにあるということ。
1巻の段階では表に出てきていなかった設定が大量にあって、恐らく2巻に出ているのも氷山の一角なのだと思う。
作品に直接現れない部分の設定が、いかに作品を深くするかというのが良くわかった。
しかし本当にこれが元Web小説のレベルなのか。正直あんまりラノベ読む方ではないけど、商業ラノベとしても最高クラスの出来だと思う。本当に凄い。
まあ要するに読めとw
1巻の時点で十分衝撃的だったけど、2巻でその世界観の完成度の高さに驚いたので、ちょっと積読にしてる同作者の「アクセル・ワールド」も急いで読むつもり。
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